やってみましたやってみました
叢



畳なおすシール2


畳なおすシールに改良版が登場!これまでの欠点を克服しているのか?早速テストしてみた。






旧畳なおすシール(左)と新畳なおすシール
外見はほとんど同じだが畳の文字のバックの色が赤から青に変更されニューの文字が追加された。下段には粘着力アップの文字が入った。
シールの外観上の違いは裏面のシートが変更された。剥離しやすいように切り込みが2ヶ所付けられている。
指で粘着面を触ってみてもそれほど代わった感じはしないので粘着力の違いをテストするために1cuの接着面を60gの畳表に貼り付け吊り下げてみた。(白い部分が粘着面、右側が新製品)
旧製品では3秒、新製品では6秒間吊り下げることが出来た。
今度は、畳表の代わりにカッター板(280g)の裏面に貼り付け吊り下げてみると、旧製品は吊り下げることが出来なかったのに対し新製品は1分経過しても吊り下がったままだった。
次はシール表面の摩擦テストのため新旧2枚のシールを並べて貼り布で強く擦ってみた。
写真上が新シール
旧シールはテカテカに光ったが新シールは変化なし。ここにも改良の跡が見られたが、この実験の途中でハプニング発生!なんと、新シールの方が擦る途中で剥がれてしまった。(右側の旧シールが光っている)
剥がれやすさは、粘着力だけでなくテープの厚さにも関係があるのではないかと思い、厚さを測定してみた。結果は新テープが0.15mm、旧テープが0.1mm。わずか0.05oの違いだが実際に貼り付けた面を指でなでると厚みの違いを体感できる。この違いが明暗を分けたのか?







ちょっと一言

今回の改良では確かに粘着力はアップされたが威力が発揮されるのはガラスやプラスチックなどの表面がツルツルな素材であり畳表に対してはあまり実感出来なかった。裏シートが剥離しやすくなって非常に使いやすくなったのは評価できる。
説明書では目立たないようにギザギザに切込むように書いてあるが周囲を丸く切った方が多少目立つがはがれにくいと思ったが・・・
     結果はこちら
見る角度による色の変化は旧製品と変わっていないが表面の耐久性は大幅にUPしていた。その分テープの厚みが増したのは今後のメーカーの課題か?





裏話

今回、この新製品を知ったのは、このホームページを見たメーカーさん(東洋テープ)が指摘された部分を修正しサンプルを送って頂いたからです。こんな小さな店の意見にも耳を傾け改良される前向きなメーカーの姿勢は今回最も評価できる点だと思います。畳屋にとっては迷惑な(?)シールですが、消費者にとっては便利なシールですから、メーカーさんには更なる改良を加えられもっと完成度の高い新製品を期待し(建前?)、消費者の方にはシールは使わず畳屋に依頼されることを期待します。(本音?)


【畳なおすシールの問い合わせ先】

東洋テープ
〒503-1314 岐阜県養老郡養老町高田356
TEL&FAX 0584-32-1017
代表 伊藤幸男